感想:『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』
ノート術からノート論まで含んでいる本。
これからノートをはじめる初心者向けの本でありつつ、筆者の思考の深さを感じる初心者向けに留まらない本。
中身や取り外しできるカバーがノート帳のデザインになっているのも素敵。
去年の発売当初は「第3章 進めるために書く 管理のノート」や「第5章 読むために書く 読書のノート」あたりを面白く読んだけれど、1年経って読み返してみると「第4章 考えるために書く 思考のノート」や「第6章 伝えるために書く 共有のノート」あたりが面白く読めた。
再読の価値がある本だし、その時々で面白いポイントが変わったり、発見があるのは良書の証だと思う。
よかった点
ノートの定義がいい
この定義を読んだとき、「あー、全部ノートだ!」と腑に落ちた、腹落ちした感覚があった。
この定義にしっかり納得できたからこそ、本の内容に入り込みやすくなった
「正しいノート術は存在しないが、ノーティングは正しい」という言葉
これからノートをはじめたい人に知ってほしい言葉だし、つい面倒になってノーティングをやめようとしてしまうときに思い出したくなる言葉
「正しいノート術は存在しない」「ノーティングは正しい」だけだと忘れてしまう気がするけれど、この2つを並べて表現することで心に残る表現になっている
突き詰めて思考した人のダジャレ
「ノートはチート」や「脳とノートは補完し合う」といった表現
言ってしまえばダジャレ
だけど、思考を積み重ねた上のダジャレ
高度に抽象化された結果、本質的な要素を結びつけている
思うと考えるを分けている点がいい
「2つが合わさって思考か、なるほど!」となった